三沢市でミラのクラッチをオーバーホールとエンジン脱着作業しました。
近年の自動車はAT(オートマチックトランスミッション)が主流になってきていて、各メーカーの新車ラインアップでもMT(マニュアルトランスミッション)は少なくなってきています。
それでも長年マニュアル車に乗ってきた方やマニュアル車が好きな愛好家の方も少なからずいらっしゃいます。
自動車学校で習った方も多いと思いますが、マニュアル車にはクラッチという装置が付いております。このクラッチはエンジンの動力をミッション(ギア)に伝える役目と、ギアチェンジの際エンジンの動力を遮断する役目を持っています。
ギアチェンジする場合は当然ながらクラッチペダルを踏み込みクラッチを動作させるわけですので、走行中かなりの頻度で使用される機構の一つでもあります。ですからクラッチ機構は消耗品と考えられるわけです。
定期的にとはなりませんが、使用頻度、運転手の乗り方によってバラつきはあるもののクラッチが減るという症状がでてきます。
クラッチが減るとクラッチの繋がる位置が変わる、クラッチの繋がりが悪くなる、最悪ギアチェンジができなくなるので走行不能状態になります。
今回は先日入庫したクラッチO/H(オーバーホール)の作業を紹介します。
お車はミラL260Sでしたが、お客様が畑仕事で主に使用するようなのでクラッチに負荷がかかることが多く今回走行不能になってしまったため入庫されました。
車体からエンジンを外したところです
外したエンジンです。この状態ではエンジンとミッションが組み付いてます。
エンジンとミッションを切り離したことろです。写真右側がエンジン、左側がミッションです。
エンジンとミッションの間にクラッチ機構がついてます。これはエンジン側ですが、中心の円盤のようなものがクラッチカバーでこの中にクラッチディスクが組み付けられています。
取り外したクラッチカバー&ディスクです。左側が新品です。下のディスクを左右比べると減っているのがわかります。
エンジン脱着風景です。エンジンはとても重く危険な作業なので安全のため複数で行うようにしています。