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距離で支払うカーリース【エンキロ】のデメリットを現役カーリースユーザーの私が徹底解説していきます。
エンキロのサービスが気になるものの、本当に自分に合っているか不安ですよね。エンキロのデメリットだけを知って、あなたに合ったカーリースなのかを知りましょう。
エンキロのデメリットは全部で8個。プロならではの目線で分かりやすくお教えします。
結論
結論、エンキロのデメリットをまとめると
- 月額料金が定額にならない
- 追加される距離料金が車種ごとに異なる
- メンテナンスプランが有料オプション
- 契約満了時に残価精算をする可能性がある
- 契約期間が3・5・7年しかない
- 中途解約ができない
- 任意保険は別途契約が必要
- 車を買い取る際にまとまった費用が発生する
エンキロには8つのデメリットがありますが、決して悪いカーリースではありません。
どこのカーリースにもデメリットとメリットの両方があります。エンキロで後悔しないためにも、あなたに合ったサブスクなのかを確認しておきましょう。
\ 走行距離が短い方が適切な月額料金で利用できるカーリース /
1.月額料金が定額にならない
エンキロの月額料金は毎月同じではありません。出費が多い月と少ない月が出てくるでしょう。
エンキロの月額料金には3つのプランがあり、走行距離によって月額料金が変動するしくみです。次の画像の赤枠部分をご覧ください。
出典:【エンキロ】
スタンダードプランとエコノミープランには、「走行距離1km毎に距離料金をお支払い」と書かれています。
また定額500kmプランには「毎月500kmまでは月額基本料のみ。501km以上から走行距離1km毎に距離料金をお支払い」と書かれていますね。
このように、エンキロは他のカーリースとは異なる月額料金を設定しています。他社カーリースのように定額の月額料金ではないので注意が必要です。
【対策】他社より低い月額料金から段階的に上がるしくみになっている
エンキロの月額料金は他社よりも低く設定されています。スズキのスペーシアを例に見てみましょう。
下の画像の赤枠部分をご覧ください。
出典:【エンキロ】
人気の車種でも月額基本料金は1万円以下です。他社カーリースのスペーシアは月額1万円を超えるため、エンキロの月額料金が安いことが分かります。
ポイント
スペーシアの場合は、月額基本料金を基本として1km走行ごとに距離料金が23円加算されていくしくみです。
2.追加される距離料金が車種ごとに異なる
エンキロでは走行距離が増えるごとに、月額基本料金に「距離料金」が加算されます。しかし全ての距離料金が同じではありません。
エンキロの距離料金は、車種ごとに異なる金額が設定されているので注意してください。
出典:【エンキロ】
上の画像を見てみると、月額基本料金の右側に距離距離料金として16円から23円の金額が記載されていますね。このように、月額料金が安くても距離料金が高く設定されている車種があります。
【対策】比較的長距離を乗る予定なら安い距離料金の車種を選ぶ
比較的長距離を走行する想定の方は、距離料金が安い車種を選ぶことをおすすめします。一方で走行距離が少ない想定の方は、距離料金が高めの車種でも問題はないでしょう。
3.メンテナンスプランが有料オプション
出典:【エンキロ】
エンキロには車検代やメンテナンス代が定額になるオプション「メンテナンスパッケージ」があります。
メンテナンスパッケージには4つ(有料プランは3つ)のパックがあり、サービス内容が異なるしくみです。つまり、月額料金に最初から車検代やメンテナンス代が含まれていません。
エンキロで車検もメンテナンスもおまかせしたい方は、月額基本料金と距離料金に加えて、メンテナンスパッケージの料金も毎月支払うことになります。
【対策】予算やニーズに合わせた豊富なオプション
毎月支払う月額料金は上がってしまいますが、メンテナンスパッケージに加入すると契約期間分の車検代やメンテナンス代が定額になります。
エンキロのメンテナンスパッケージの種類と内容は次のとおりです。
出典:【エンキロ】
内容は予算やニーズに合わせて4種類から決められるので、「車検だけでも定額にしたい」というご希望も可能です。
4.契約満了時に残価精算をする可能性がある
エンキロの車両には残価が設定されています。
残価が設定されていると安い月額料金で利用できますが、契約満了時に車を返却する際は残価精算をおこなう可能性が出てくるので注意してください。
ダイハツミライースの残価を見て見ましょう。次の画像の赤枠部分をご覧ください。
出典:【エンキロ】
設定残存価格として、58万円が記載されていますね。これが残価です。
エンキロは残価を公表している「オープンエンド契約」のカーリースになります。契約満了時に車を返却する場合は車の査定をおこない、残価と査定額に差があった場合は差額の支払いを求められます。
たとえば58万円の残価に対して、契約満了時の査定額が55万円だったとしましょう。差額は3万円になるので3万円の追加支払いが生じます。
【対策】残価があると格安で利用できる
出典:【エンキロ】
エンキロのように残価を公表する「オープンエンド契約」のカーリースでは、残価精算のないカーリースよりも月額料金が安い傾向にあります。なぜなら残価が高額に設定されているからです。
残価が高額な理由は、公式ホームページに記載されています。
エンキロでは、
お客様のご契約期間中の走行距離を最小限として想定し、残存価格と月額基本料金を計算します。(例:月間 100km~500km未満 等)
その分、お車の使用料として距離料金を毎月いただく形式を採用しているため、当初の残存価格が高めに設定されています。
引用元:【エンキロ】
エンキロの契約中に想定される走行距離は少なめです。走行距離が少ない車は価値が高いため、高い残価で設定できます。
5.契約期間が3・5・7年しかない
エンキロの契約期間は3・5・7年のみになります。たとえば10年契約したい場合は、5年契約を2回もしくは3年契約と7年契約を組み合わせるほかありません。
また4年契約希望といった契約期間を組み合わせてもできない場合は、3年契約もしくは5年契約のどちらかを選択するしかないのです。
希望する契約期間によっては数年少なく、もしくは多く契約するケースが出てきます。
【対策】車検時期を考えると3・5・7年契約がおすすめ
他社カーリースでも上記の契約期間が多いですが、これは車検時期に関係しているからです。
車検は新車登録時(初回)は購入から3年目におこない、以降は2年ごとに車検があります。つまり、契約から3・5・7年目に車検がおこなわれます。
たとえば4年契約になると、車検まで残り1年残っているのに契約満了することになります。2年間有効な車検代を支払ったのに、途中で契約満了になると損をするからです。
6.中途解約ができない
エンキロは契約期間中の解約ができません。契約が満了するまで乗り続ける必要があります。
どうしても途中解約したい場合は不可能ではありませんが、エンキロの運営会社にキャンセル理由が認められなければなりません。
また、途中解約する際は規定損害金(違約金)の支払いを求められます。しかもカーリースにおける規定損害金は高額なうえ、支払いは一括払いのみです。
自動車リース契約は原則として解約することは出来ません。ただし、やむを得ない事情で中途解約を希望され、リース会社(株式会社エース・オートリース、またはPLS株式会社)が認めた場合には、規定損害金をお支払いいただきます。
引用元:【エンキロ】
さらにエンキロの途中解約は、利用者側の都合だけではありません。事故や災害により車が廃車になった場合も強制的に途中解約となるケースがほとんどです。
また、本契約後にキャンセルをする場合もキャンセル料を請求される可能性があります。
但し、やむを得ない事情でキャンセルを希望され、運営会社が認めた場合には、キャンセル料をお支払いいただくことでキャンセルが認められる場合がございます。
引用元:【エンキロ】
エンキロなどのカーリースは利用者が希望する車をエンキロが購入して、利用者に貸し出すしくみです。そのため途中解約をするとエンキロ側が損をしてしまいます。
途中解約に関しては厳しいルールがもうけられているため、よく考えたうえで契約をしましょう。
【対策】任意保険の車両保険に加入しておく
契約期間中の事故や災害で廃車になったとしても、車両保険に加入しておけば車両保険で規定損害金をまかなうことができます。
合わせて、各保険会社の「リースカー車両費用特約」に加入する方法も有効です。
リースカーの⾞両費⽤特約とは
契約中の車が盗難や事故などで途中解約となった際に、規定損害金(違約金や解約金)に対する補償をしてくれる特約です。
※補償内容は保険会社ごとに異なります
7.任意保険(自動車保険)は別途加入が必要
エンキロの月額基本料金には任意保険料が含まれていません。契約前に別途契約しておく必要があります。
エンキロの月額基本料金には、契約期間分の「自賠責保険料」が含まれています。しかし「任意保険(自動車保険)」は含まれていないので注意してください。
【対策】規定損害金や車の修理代などのリスクを考慮すると加入するのがおすすめ
任意保険の加入はあくまでも任意です。しかし任意保険に加入していないと、契約期間中に事故を起こして多額の賠償金や修理代が必要になるリスクがあります。
8.車を買い取る際にまとまった費用が発生する
エンキロは契約満了時に車を買い取ることができます。車を買い取る際はまとまった費用を支払わなければなりません。
車を買い取る前提でエンキロを契約する際には、残価の金額も確認しておきましょう。
【対策】7年契約の後に買い取れば支払い金額が安くなる
エンキロなどのカーリースや車のサブスクでは、契約期間が長くなるほど残価が安くなる傾向にあります。買い取り金額を安くしたいなら、できるだけ長く契約するのがおすすめです。
エンキロは最長7年契約ですから、7年契約の後に車を買い取る方法なら買取金額が一番少なくなるでしょう。
エンキロ・現金一括・カーローンのメリットとデメリット比較一覧
エンキロと現金一括購入・カーローンの購入方法について、メリットデメリットを比較しました。
エンキロ・現金一括購入・カーローンのメリット比較
エンキロ | ・頭金、ボーナス払いなし
・月額料金が安い |
現金一括購入 | ・総額が一番安い
・車の所有権が即自分になる |
カーローン | ・銀行向けのカーローンは金利が安い
・無理のない支払いで車を所有できる |
エンキロは頭金・ボーナス払いが不要です。初期費用も月額料金に含まれていますから、まとまった支出なしで新車に乗ることができます。
エンキロ・現金一括購入・カーローンのデメリット比較
エンキロ | ・契約期間中ずっと支払いが続く
・現金一括払いよりも割高になる |
現金一括購入 | ・手持ちの現金(貯金)が少なくなる
・維持費を都度支払わなければならない |
カーローン | ・金利が高い
・維持費を都度支払わなければならない |
エンキロは現金一括購入と比較すると割高になります。これはエンキロの月額料金に契約期間分の税金や諸費用が含まれているからです。
一方で現金一括払いは金利や諸費用は含まれていませんから、3つの支払い方法の中でも一番割安です。ただし支払いが一括になりますから、手元の現金が少なくなるデメリットにも注意してください。
車の乗り方を選ぶときは金額や割安感だけで判断せず、利用方法やサービス内容も比較しましょう。
ご自身に合う乗り方で選ぶことが大切です。
エンキロは走行距離が短いほどお得です!
エンキロは他社カーリースと異なり、短い走行距離を想定したカーリースです。
他社カーリースでは月間1000~1500kmの走行距離が一般的ですが、走行距離が短い方は月額料金を多く支払うため損をしています。
走行距離500kmまでは他社カーリースで選択できるところがありますが、500kmより短い走行距離のプランは少ないです。
ポイント
エンキロに向いている人
・1日の走行距離が15km以下(近距離移動が中心の方)
・走行距離が少な目な週末ドライバーの方
・遠出はしない
・車に乗るのは近所への買い物程度
・家族で複数台お持ちで、2台目・
・通勤・通学に使いたい
・通院に使いたい など
契約期間中に500kmを超えた月のみ、距離料金が加算されます。普段の走行距離が少ない方はエンキロが向いています。
\ 走行距離が短い方が適切な月額料金で利用できるカーリース /
エンキロのデメリットに関するよくある質問
エンキロのデメリットに関してよくある質問をまとめました。
エンキロのデメリットで一番気を付けることは何ですか?
月額料金が定額にならないことです。走行が多い月の月額料金は高くなるので、家計の管理がしにくいデメリットがあります。
エンキロのデメリットは他社と比較して悪いですか?
エンキロのデメリットが悪いとは思いません。
月額料金は定額になりませんが、元の月額基本料金が安いため払いすぎることはないでしょう。
エンキロは高い・やめとけと聞きましたが本当ですか?
エンキロは高い・やけとけと思いません。
短い走行距離の利用者に合わせた、新しいカーリースです。
エンキロのデメリットまとめ
ポイント 結論、エンキロのデメリットをまとめると
エンキロのデメリットを解説しました。エンキロは8つのデメリットがありますが、走行距離が短い方が適切な月額料金で利用できるカーリースです。
エンキロのデメリットを参考にして、快適なカーライフを送りましょう。
「エンキロ」運営会社
会社名 | DRD4株式会社 |
本社 | 東京都渋谷区恵比寿西一丁目33番6号1階 |
設立 | 2022年5月 |
代表者 | 瀬川 慶一 |
事業・サービス | 距離で支払うマイカーリース 【エンキロ】 クルマとおカネのマガジン |
\ 走行距離が短い方が適切な月額料金で利用できるカーリース /