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個人事業主はカーローン審査が厳しいと言われていますが、あなたが審査に通るか気になるのではないでしょうか。
この記事では、個人事業主の方向けにカーローン審査について詳しく解説しています。さらに審査対策の方法を車屋経営者が徹底解説。経費計上のコツも教えます。
個人事業主が利用できる4種類のカーローン
個人事業主の方はカーローン審査に通りにくいといわれています。しかし絶対落ちるとも言えません。
審査の条件を満たしていればカーローン審査に通ることがありますので、まずは審査を受けてみましょう。
個人事業主が利用できるカーローンにはおもに4つあります。詳しくみていきましょう。
1.銀行系ローン
銀行が融資しているカーローンです。金利は低いですが、そのぶん審査が厳しい傾向にあります。
2.ディーラーローン
ディーラーが提供するカーローンです。提携する信販会社を通して審査されます。車の購入と同時に申し込みでき、手間がかからないのも特徴です。
銀行系ローンと比較すると審査は甘いですが、金利は高めに設定されています。
3.ビジネスローン
事業主向けのローンになります。カーローンではなく、事業の運転資金や立ち上げなどに利用できるローンです。
他社からの借り入れがある場合でも借りられる可能性があるため、審査に通れば車の購入資金として利用することができます。
4.自社ローン
中古車販売店が独自に提供しているローンです。信販会社を通さない審査のため、審査通過率が高い傾向にあります。
自社ローンは中古車販売店で在庫として持っている車に対して、現金分割払いをするローンです。車両代金を借りて返済するローンではありません。
個人事業主がカーローン審査に通りにくい理由と審査基準
個人事業主がカーローン審査に通りにくい理由は何なのか、審査基準と合わせてみていきましょう。
個人事業主がカーローン審査に通りにくい理由
個人事業主がカーローン審査に通りにくい理由
- 収入が不安定と判断されやすいから
- 他社からの借り入れされているケースが多いから
- 借入上限額がローン希望額よりも低いから
個人事業主がカーローン審査に通りにくい理由は、職業を見て収入が不安定と判断されやすいからです。
カーローン審査は申請された内容をもとに進められるため、職業だけで審査に通りにくいと判断されるケースがあります。
また個人事業主は他社からの借り入れをされているケースがあり、借入上限額が低いことも理由のひとつです。
ポイント
借入上限額とは、年収に対して借り入れができる上限金額のこと。他社からの借り入れが多いほどカーローンの際の借り入れ金額が少なくなります。
年収別の借入上限額と返済負担率
| 年収 | 借入上限額 年収の3~4割程度 |
返済負担率(約) 年収の3割前後 |
| 200万円 | 60~80万円 | 60万円 |
| 250万円 | 75〜100万円 | 75万円 |
| 300万円 | 90〜120万円 | 90万円 |
| 350万円 | 105〜140万円 | 105万円 |
| 400万円 | 120〜160万円 | 120万円 |
| 450万円 | 135~180万円 | 135万円 |
| 500万円 | 150〜200万円 | 150万円 |
| 550万円 | 165〜220万円 | 165万円 |
| 600万円 | 180〜240万円 | 180万円 |
| 650万円 | 195~260万円 | 195万円 |
| 700万円 | 210〜280万円 | 210万円 |
他社からの借り入れがあると、借入上限額がカーローン希望金額より低くなっている可能性があります。借入可能額よりも高い金額でカーローン審査を申し込んだとしても、通ることは難しいのです。
個人事業主のカーローン審査基準
個人事業主のカーローン審査基準は非公開です。ただし車屋の経験上、審査基準を予測することはできます。詳しくみていきましょう。
個人事業主のカーローン審査基準
- 事業の継続年数
- 年収
- 信用情報
- 他社からの借り入れ金額 など
事業の継続年数
審査に通る継続年数は開業からおよそ1年以上です。収入がどれだけ安定しているかを見るために、事業の継続年数がみられています。
開業して間もない方は審査に通りにくいでしょう。
年収
個人事業主がカーローン審査に通りやすくなる基準は、年収200万円以上だといわれています。年収が低い方は、支払い能力が低いと判断されやすいです。
ただし年収200万円未満の個人事業主でも、信用情報や継続年数・カーローンの申込金額などの内容によっては審査に通ることもあります。
信用情報
過去10年以内に自己破産をされた方や、過去5~7年以内に任意整理をされた方は信用情報がブラックとなっていて、審査に通りにくくなっています。
また支払いを滞納している場合も、信用情報のスコアは低く評価されます。
他社からの借り入れ金額
カーローン以外に借入金額が多い方は、借入可能額が少なくなっています。おおよその基準は、年収の3割前後です。
【個人事業主向け】カーローン審査に通るための3つの対策
個人事業主のカーローン審査対策として、3つの方法をお教えします。100%通るとは言えませんが、審査に通りやすくなるはずです。
1.頭金を支払う
カーローンの借入金額を少なくするためには、頭金を支払う方法が有効です。借入金額が少ないほど審査に通りやすくなります。
2.連帯保証人を立てる
個人事業主の場合、審査の際に連帯保証人を求められることがあります。信販会社によっては連帯保証人に条件が決められていることがあるので、確認したうえで検討しましょう。
ココに注意
連帯保証人は、契約者が未払いを起こし支払えないと判断されると代わりに支払う義務を負います。また、連帯保証人にも審査があるため誰でも良いものではありません。
連帯保証人を立てることができれば、審査に通りやすくなるでしょう。
3.審査の甘いカーローンで審査を受ける
ディーラーローンやビジネスローンなど、比較的審査の甘いカーローンで審査を受けましょう。さらに頭金を支払えば、より審査に通りやすくなります。
自己破産や任意整理歴がありブラック登録中の方でも、まずはカーローンの審査を受けてみてください。審査通過が難しい場合は、ビジネスローンや自社ローンの審査がおすすめです。
個人事業主のカーローン経費計上と節税のポイント
個人事業主の場合、カーローンの経費計上はどのようにしたら良いのでしょうか。また、カーローンにおける節税のポイントがあれば知りたいですよね。
カーローンは利息のみ経費計上できる
カーローンの元本は経費計上できません。利息のみ経費計上できます。
さらに事業用に使用する場合に限り経費計上ができます。自家用車としても使用する場合は、家事按分をしなければなりません。
車両代金は減価償却をしなければならない
車は固定資産のため、経費計上の際は減価償却をしなければなりません。減価償却は耐用年数に応じて計上していきます。
車の耐用年数は新車の普通自動車は6年、軽自動車は4年です。中古車は「法定耐用年数×(0.2)」で計算します。
軽自動車や中古車は減価償却の期間が短いため、経費計上をする際に有利です。
ポイント
減価償却には定額法と定率法があります。どちらの方法でも構いませんが、定額法は最初に多く減価償却でき、定率法はずっと同じ金額で減価償却できるのが特徴です。
定額法
ずっと同じ金額で減価償却をします。計算方法は、購入金額を耐用年数で割る方法です。
定率法
一定の割合で減価償却をします。最初の償却額は大きいですが、年が経過するごとに償却額は少なくなっていきます。
経費計上可能な費用一覧
車に関する経費計上可能な費用はこちらです。
経費計上可能な費用一覧
- 法定費用(税金・自賠責保険料)
- 任意保険料
- ガソリン代
- 有料道路利用料金
- 駐車場代
- コインパーキング代
- 洗車代 など
事業用のほか、自家用車としても使用する場合は家事按分をしましょう。
全額経費計上して節税したいならカーリースがおすすめ
カーリースは月額料金に車両代金や諸費用が含まれているため、節税に向いています。詳しくみていきましょう。
月額料金の全てを経費計上できる
カーリースの月額料金には、車両代金や法定費用・諸費用が含まれています。分けて経費計上できないため、月額料金の全てを経費計上できます。
ポイント
カーリースでは、車検証での所有者がリース会社となっています。個人事業主の名義ではないため、資産としての計上は不要です。
減価償却不要
カーリースの月額料金は減価償却の必要がありません。理由は名義がリース会社のため、資産として計上しないからです。
面倒な減価償却がなくなるだけでも、事務処理が楽になります。
車に関する費用を固定化できる
カーリースの月額料金には多くの費用が含まれています。支払いは毎月定額で、車に関する費用を固定化でき事務処理が簡単です。
カーリースの月額料金に含まれている費用一覧
- 車両代金
- 税金
- 自賠責保険料
- 登録諸費用 など
カーローンで分けて計上する費用も、カーリースならまとめて計上できます。
その他オプションを追加すると、車検代やメンテナンス代なども月額料金に含められるカーリースもあります。
頭金・初期費用0円
カーリースの月額料金には登録諸費用が含まれています。カーローンでは初回に一括で支払う費用も、月額料金に含めて定額での支払いが可能です。
ポイント 登録諸費用が定額になる理由は、車の名義がリース会社だからです。利用者が希望する車をリース会社が代わりに購入して貸し出しているため、購入時にリース会社が登録諸費用を支払っています。
カーリースの月額料金は安いため、頭金なしでも審査に通りやすいです。頭金を設定できるカーリースもあるので、頭金を支払えばさらに月額料金を安くできます。
カーローンよりも審査が甘い
カーリースは直接お金を借りる審査ではありません。月額料金を最後まで支払えるかの審査になるため、カーローンよりも審査基準が甘い傾向にあります。
カーリースの中でも審査が甘いのが、自社審査を取り入れているカーリースです。自社審査は審査基準を自社で決めています。他社審査よりも審査基準を甘くできるのが特徴です。
審査が不安な個人事業主でも利用しやすいカーリース
個人事業主でカーローンの審査が不安なら、カーリースがおすすめです。ここでは月額料金が安いカーリースを2社ご紹介します。
カーリースカルモくん
カーリースカルモくんは月額料金に含まれる項目が最低限まで押さえられており、他社カーリースよりも月額料金が安いのが特徴です。
また契約期間は1年単位で11年まで選択可能。必要な費用はオプションで細かく追加できるので、無駄のない契約ができます。
カーリースカルモくんはオリックス自動車株式会社(オリックスカーリース)と提携しており、オリックス自動車の自社審査を受けられます。
オリックスカーリース
リース業界大手のオリックスが提供するカーリースです。大手運営のため、車を安く大量に仕入れられます。自社運営のためコスト削減でき、安い月額料金でコスパの良いカーリースとしておすすめです。
オリックスカーリースは、車検・オイル交換無料クーポンが魅力。クーポンを使うことで、契約期間分の車検代とオイル交換・オイルエレメント交換が無料になります。
さらに契約満了後は乗っていた車をそのままプレゼント。安い月額料金でここまでサービスの良いカーリースは少ないです。
個人事業主のカーローンに関するよくある質問
個人事業主が利用できるカーローンは?
銀行系ローンやディーラーローンをはじめ、ビジネスローンや自社ローンが利用できます。
個人事業主がカーローン審査に落ちる主な理由は?
収入が不安定と判断された場合や、他社からの借り入れが多い場合です。その他信用情報のスコアが低い場合も、カーローン審査に落ちる理由のひとつとなっています。
カーローンは経費として計上できる?
元本は計上できません。利益分のみ計上可能です。
減価償却の年数は?
新車の普通自動車は6年、新車の軽自動車は4年です。中古車は耐用年数に0.2をかけた年数になります。
個人事業主がカーローンよりお得に車を利用できる方法はある?
カーリースがあります。カーリースは月額料金の全てを経費計上でき、減価償却が不要です。
さらにカーローンよりも審査が甘いため、審査が不安な個人事業主の方に向いています。

