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ニコノリ(カーリース)利用中に事故が起きたらどうなるのか気になりますよね。この記事ではニコノリで事故に遭った時の対処法と、任意保険の補償内容について徹底解説します。
ポイント
事故に遭ったらニコノリにも連絡する
任意保険は別途契約が必要
事故で車が廃車になったら強制的に途中解約になる
ニコノリとは?事故への補償もチェック
出典:ニコノリ
ニコノリは、ニコニコレンタカーを運営する企業「株式会社MIC」のカーリースです。長年レンタカー事業を展開しているため、車を安く大量に仕入れられます。全国150以上のディーラーと提携しており、車を優先的に納車できるところが特徴です。
ニコノリ独自の割引があり、安い月額料金で新車に乗れるカーリースになります。
ニコノリの月額料金には、任意保険が含まれていません。任意保険に個人で加入するか、加入済みの方は契約を継続する必要があります。
ニコノリ利用中に事故を起こしたらどうする?対応の流れとポイント
ニコノリで事故に遭ったときに最優先ですべきことと、事故後の対応や保険会社の連絡方法を詳しく教えます。
最優先ですること
ニコノリで事故に遭ったら、安全確保と人命救助を最優先させてください。ニコノリへの連絡は、最優先の対応が片付いてからでかまいません。
二次災害を防ぐ
後続車の追突や渋滞を防ぐために、車を路肩に移動させます。車を動かせないときはハザードランプを点滅させて停車中を知らせましょう。
高速道路上では二重事故が起こりやすいため、さらなる安全確保が必要になります。ハザードランプや発煙筒を使い、後続車に早めに知られるようにしましょう。
負傷者の救護
負傷者がいる事故では、即119番と110番通報をします。負傷所の救護は運転者の義務です。
軽い事故でも、警察への届け出はしなければなりません。警察への届け出は義務化されていますし、事故の届け出をしないと保険適用外になってしまいます。
ポイント
事故直後は体の異常を感じられないことがあります。少しでも体の痛みや異常を感じたら、病院で診察をしてもらいましょう。
事故現場の記録
事故の車の状態や損傷個所は、写真に収めて記録します。相手がいる場合は相手の車の状態も記録してください。ドライブレコーダーの映像が残っている場合は、上書きされないように別途保存しましょう。

目撃者がいる場合は、証言を聞いてメモしておくと良いでしょう。
相手との情報交換と事故現場を記録
事故の相手との情報交換もしましょう。相手と交換したい内容は次のとおりです。
相手と情報交換したい内容
・車両登録ナンバー
・住所、氏名、連絡先
・相手の加入している保険会社名や証明書番号
・相手の勤務先など
ココに注意
連絡先交換の際は、免許証や車検証などで正確な情報を交換してください。電話番号はその場で着信を入れる、名刺を頂くなど確実な情報を得ることが大切です。
ニコノリで契約しているリース会社へ連絡する
契約しているリース会社にも、事故を起こした旨の連絡をしましょう。
ニコノリでは、契約する店舗や審査会社によってリース会社が4社に分かれています。
・アプラス(昭和リース)
・ジャックスリース
・オリックス自動車
・オリコオートリース
事故の際は、上記4社のうち契約しているリース会社に連絡をしましょう。
修理や代車について聞いておく
ニコノリに連絡した際に、事故車の修理について指示があると思います。事故車の修理は基本、車検やメンテナンスをおこなっている整備工場でおこないます。
リース車両の修理費用
リース車両の修理費用は、ニコノリの月額料金に含まれていないので注意してください。修理費用は、自身が加入している保険会社から支払われます。
任意保険に免責金額が設定されている場合は、免責金額を上限に支払いが生じます。
ポイント
修理費用の免責金額とは、「修理費用のうち〇万円までは契約者の自己負担となる」金額のことです。
たとえば30万円の修理費用で免責金額が5万円の場合、5万円は契約者が支払って残りの25万円は保険金から支払われます。
代車は借りられる?
基本、借りることができます。
ただし月額料金には代車費用が含まれていません。希望する場合は、修理の申し込み時に伝えておきましょう。
保険会社へ連絡する
契約している任意保険の会社にも連絡をします。そして、事故後の対応は全て保険会社にまかせてください。
当事者間で示談にすることは、後々のトラブル発生のもとになります。交渉はお互いの保険会社にまかせて、解決するのを待ちましょう。
保険会社とのやりとりのポイント
事故の届け出をしたら、ほぼ全ての手続きを保険会社がおこなってくれます。契約者がやりとりをすることはありません。
まずは保険会社に事故の状況を正確に伝え、担当者と定期的に連絡をとりながら進めていきましょう。
ニコノリの任意保険と補償内容を確認
ニコノリの利用中に事故に遭った後は、契約している保険内容を確認してください。
契約に任意保険は含まれているか?
ニコノリでは、月額料金に任意保険が含まれていません。任意保険はこれまで加入していた保険を継続するか、新規契約する必要があります。
加入すべき任意保険
任意保険の種類はたくさんあります。無駄なくリスクが少ない保険に加入するにはどんな保険が良いのか、車のプロの私が解説します。

対人賠償保険
事故で相手に怪我を負わせたり死亡させたりして、損害賠償責任が生じたときのための保険です。
対人賠償金額は「無制限」に設定しましょう。
対物賠償保険
事故により相手の車や自転車、ガードレールや門扉などの物を弁償するための保険です。
対物賠償金も「無制限」に設定してください。
自損事故保険
運転者が自損事故を起こしたときのための保険です。自損事故は自賠責保険で補償されないので、加入することをおすすめします。
人身傷害補償保険
事故が原因で怪我や死亡した場合に、自身の過失分を含めた補償をしてもらえます。
単独事故やこちらの過失割合が高いときも補償してもらえるので、自己負担を減らすことが可能です。
車両保険
事故などで自身の自動車が損害を受けた際に支払われる保険です。
ニコノリ契約中に事故で車が廃車になると、強制的に途中解約とな違約金が発生します。車両保険に加入していると、支払われた保険金で違約金をカバーすることが可能です。
ポイント
車両保険の補償範囲を限定的にすると、自損事故や当て逃げで保険適用されません。車両保険はフルカバータイプをおすすめします。
任意保険に加入しないとどうなる?


事故によっては賠償金や車の修理費用が高額になることがあります。自賠責保険の対象は相手の怪我や死亡補償のみなので、その他の賠償金は全て自己負担です。
自賠責保険で補償される内容 (※全て事故の相手が対象)
死亡 | 最高3,000万円 |
後遺障害 | 最高4,000〜75万円 (後遺障害等級によって異なる) |
傷害 | 最高120万円 |
神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残し、介護が必要になった | 常時介護4,000万円 (第1級)
随時介護3,000万円 (第2級) |
上記以外の後遺障害 | 3,000万円 (第1級)~75万円 (第14級) |
ポイント
任意保険は、自賠責保険ではまかないきれない補償を上乗せする保険です。多額の賠償金や修理代が生じたときのために、任意保険に加入することを強くおすすめします。
保険で補償される内容
任意保険と自賠責保険のうち、自己負担となるケースは次のとおりです。
事故の内容 | 保険の種類 | 任意保険 | 自賠責保険 |
自損事故 | 車両保険 | 〇 | × 自己負担 |
自損+物損事故 | 車両保険 対物賠償保険 |
〇 | × 自己負担 |
相手が怪我をした事故 | 車両保険 対人賠償保険 |
〇 | × 車両保険のみ自己負担 〇 対人賠償 |
任意保険は全ての事故に対して保証されます。自賠責保険では、相手が怪我をした「対人賠償」以外すべてが自己負担です。
しかも自賠責保険の対人賠償は、金額の上限が設定されています。上限を超えたぶんは自己負担です。
自己負担になるケース
ニコノリで事故に遭った際に、任意保険でも保険適用されないケースがあります。いざという時にあわてないよう、自己負担となるケースを見てみましょう。
保険適用外
事故のケースと契約した保険の組み合わせによっては、自己負担になることがあります。
たとえば保険適用が「本人限定特約(契約者本人だけが補償対象)」で契約している場合、家族や友人が運転した際に事故に遭うと自己負担です。
また対物補償に金額の上限を設定していると、上限金額を超えた分の補償は自己負担になります。

契約中にルール違反があった
任意保険のルール違反には、嘘の情報を申告する「告知義務違反」があります。
保険の契約時に事故歴や運転者情報を偽ったことが発覚すると、告知義務違反として全額自己負担になることがあります。
たとえば事故歴ありなのに「事故歴なし」と申告したり、保険料を安くするために年齢を実際よりも高く偽ったりすることが当てはまります。
また飲酒運転をして事故を起こした際は、保険の契約内容に関わらず自己負担です。
過失割合が高い
過失割合が高いほど、自己負担金が増えます。なぜなら、事故による保険料は過失割合に応じて支払われるからです。
たとえば過失割合が自分6:相手4の事故の場合、自分側に支払われる保険金が4割に減額されます。また相手には損害賠償金として、6割分を支払わなければなりません。
ポイント
自賠責保険や対人・対物賠償に加入している方は、減額分(上の例でいうと自身の4割分)を補償してもらえます。
任意保険の有無で自己負担額がどれくらい変わるのか見てみましょう。
自賠責保険 | 任意保険 | |
自分の過失分 | × | 〇 |
相手の過失分 | △ 対人のみ・対物は自己負担 |
〇 |
自分の減額分 | × | 〇 |
自賠責保険では対物賠償がありません。また対人賠償の補償金額は、条件や上限が設定されています。

免責金額と内容
免責金額とは、「補償はしますが〇円までは契約者が負担してください」という金額のことです。
たとえば車両保険の免責金額を5万円に設定していた場合、修理代のうち5万円までは自己負担です。5万円を超えた分は補償されます。
免責内容とは、「この条件に当てはまる場合は自己負担」となる内容のことです。
たとえば地震や津波などの天災や、暴動や内乱・戦争などで車が損傷を受けた場合の修理代は補償されません。
ポイント
免責金額と内容を多く設定するほど、保険料は安くなります。安いからといって免責を多く付けると、万が一の際の自己負担額が増えるので注意しましょう。
事故の修理費用目安
ニコノリ利用中に事故に遭った場合、車の修理はニコノリ指定の整備工場でおこなってください。
指定工場以外で修理をすると、契約満了時に現状回復費用などで追加費用を請求される可能性があります。必ずニコノリ(契約するリース会社)の指示に従って修理を受けてください。
事故の修理費用は、加入する任意保険や自賠責保険の範囲内(保険外は自己負担)で支払います。
ココに注意
修理費用はニコノリの月額料金には含まれていません。メンテナンス費用と修理費用は別になります。
事故で廃車になると強制的に途中解約となります!
ニコノリ利用中に事故に遭い廃車になったり、車を盗まれたりして乗れない状態になると途中解約になります。
ニコノリを途中解約されたらどうなる?
ニコノリを途中解約すると、違約金が発生します。ニコノリの公式ホームページにも、次のように記載されていました。
基本的に途中解約はできません。
途中解約をされる場合、解約時の精算や違約金が発生します。解約時の精算や違約金の金額については、リースの条件やその時点での経過月数などによって変わります。
引用元:ニコノリ
ニコノリにおける違約金の計算方法はは明確にされていません。おそらく「総支払額-(これまでに支払った月額料金+諸費用)」で計算されるでしょう。
違約金の支払いは一括で請求され、分割払いには対応していません。これはニコノリに限らず、どこのカーリースでも同じです。
ただし任意保険の車両保険に加入している場合は、事故により廃車になったら車両価格が補償されます。支払われた車両保険料は、違約金に当てることが可能です。

修理可能ならそのまま利用継続
ニコノリで事故に遭っても、修理可能なら中途解約になりません。修理の有無は、整備工場の判断によって決められます。
見た目だけでは分からないフレームのゆがみなどがあるので、事故の後は必ず整備工場で見てもらいましょう。
もらい事故の場合
もらい事故でも同様の扱いです。廃車になれば途中解約、修理可能なら継続利用になります。
実際に起こったカーリース利用中の事故例と口コミ・評判
カーリースの車事故して ディーラーさんに引取りはしてもらえたけど‥残金有る 入院費やら色々 お金使ってるし 私が 支払いするのもキツイ
https://x.com/YYWbf2xOYVDss28/status/1858706422831476887
うちの車(5年契約カーリース) 、妻が5箇所くらい擦ったりぶつけたりしてたんだけど 正規見積30万がカーリース車両保険5万で済んだわ〜!嬉しい!!!! カーリース様々ですわ…
https://x.com/StepGoma/status/1643919134516973568

ニコノリ事故後の注意点
ニコノリ利用中の事故の後に、どのような点に注意すればよいかを解説します。長い利用期間の中で、事故は何度起こるか分かりません。
安心してニコノリを利用するためにも、事故後の注意点について知っておきましょう。
再発防止のために気を付けること
事故の再発防止に一番効果的なのが、安全運転をすることです。スピードの出し過ぎに気を付けて、初心に戻って運転をしましょう。
歩行者や自転車・脇から出そうな車を見かけたら「飛び出すかもしれない」という気持ちでスピードを抑えましょう。たとえ優先道路を走っているときも同様です。
運転技術はもちろん、運転中の精神状態にも気を付けます。イライラしたり焦ったりしていませんか?時間と気持ちに余裕を持った運転を心がけてください。

保険内容を見直す
任意保険の契約中の方は、ニコノリ利用を機に保険の内容を見直してみましょう。
中途解約の違約金が心配な方は、「カーリース向けの保険に見直したい」と保険会社に相談することをおすすめします。
ニコノリの契約更新や解約に影響することも
事故を起こして廃車になると、車が無くなるうえに違約金の支払いも生じます。
任意保険の加入はもちろん、違約金をカバーする「リースカー費用特約」の加入も検討して事故のリスクを減らしましょう。
利用中の事故にそなえたカーリースとは?
ニコノリなどのカーリースは一部の制限があり、購入よりも自由がきかないところがあります。利用中の事故にそなえるため、どんなカーリースに加入するのが良いのかを知りましょう。
自分に合った任意保険を契約できるか
ニコノリの月額料金には任意保険料が含ませていません。よって、自分に合った保険を契約できます。
リース会社によっては、「提携する保険会社の任意保険に限り月額料金に含めて契約する」ことも可能です。ただし保険料や保障内容などの選択肢は、個人契約よりも制限があるでしょう。
トヨタのKINTOは、月額料金に最初から任意保険が含まれているカーリースです。それぞれの特徴を表にまとめました。
カーリースの任意保険の契約方法と特徴
個人契約の保険 | リース会社の提携する保険(月額料金に含められる) | 月額料金に最初から含まれている保険 (※KINTOなど) |
|
補償内容 | 自由に選べる | ある程度固定される | 固定される |
カーリース向けの特約 | 別途契約が必要 | 契約に含まれている可能性が高い | 契約に含まれている |
事故による保険等級 | 下がる | 契約により異なる | 変わらない |
保険料 | ・安い ・等級が下がると保険料が上がる |
・月額料金に加えて支払いができる ・個人契約より割高な可能性あり |
・月額料金にコミコミ ・等級が下がっても変わらない ・等級が高い人には割高になる |
保険の見直し・途中解約 | 可能 | 契約により異なる | 不可 |

修理代はいくらかかるか
カーリースの多くは、提携する整備工場やディーラーで修理をするのが一般的です。任意保険に加入していれば、実費での修理代負担はありません。(※自己負担のケースを除く)
事故時のサポート体制
ニコノリの事故時のサポートは、契約したリース会社がおこないます。ニコノリでは対応していないので注意してください。
よくある質問
ニコノリで事故を起こしたら強制解約される?
廃車になった場合のみ強制解約となります。修理可能な場合は引き続き利用可能です。
自損事故でも任意保険は使える?
はい、利用できます。
ただし「自損事故保険」に加入していることが条件です。上で私がお伝えした「加入すべき5つの保険」に加入することをおすすめします。
保険未加入だとどうなる?
自賠責保険のみとなり、自己負担額が多くなります。自賠責保険は、相手への”対人賠償”しか補償されません。
さらに相手への”対物賠償”や、自身の怪我の治療費・車や物損事故の費用は全て自己負担になります。
任意保険を月額料金に含めるカーリースもある
トヨタのKINTOは、最初から月額料金に任意保険が含まれています。
保険内容は対人・対物補償は無制限、リースカー費用特約もついているので、事故により廃車になっても違約金が発生しません。
ただし同じ保険内容であれば、等級の高い方は個人で契約された方が割安です。KINTOは任意保険を外すことができないので、現在加入中の保険と比較して決めましょう。
相手が無保険だったらどうなる?
過失割合による賠償金の支払いがされない可能性があります。
たとえば過失割合が自分0:相手10の事故を起こした場合、通常であれば相手の保険からこちらへ賠償金が支払われます。
しかし相手が無保険で支払いの意思がない場合は、こちらの過失がなくても十分な補償が得られない可能性が高いです。
無保険の相手に対しては、「無保険車特約」に加入するのがおすすめです。無保険車との事故でも、保険加入者と同様の補償を受けられる特約になります。
